きらめきおばけ

隣国のきらめく男子たちの虚像を解釈する二次創作

さまよえるケーポオタの双眼鏡の話

推しをより美しく、より鮮明に見たい。大切な場面を一秒たりとも逃したくない。そのしなやかな動きの一挙手一投足まで網膜に焼き付けたい。ハケる瞬間までどんな顔をしているかきちんと見たい。なんなら幕内まで見たい。そんな私が双眼鏡を求め彷徨い、数々のジャニオタ様のブログを徘徊し、家電量販店の双眼鏡売り場で専門のお兄さんに話を聞いてきましたので、それをメモとしてまとめておきます。

 

〜私の現状〜

①神双眼鏡と出会い、アリーナコン・ホールコンなどで神画質の体験をしまくる

②目が肥えて普通のライブ体験では無理になる

③スパショ7が東京ドームだった

④倍率が足りないのでは?疑惑

⑤そうだ、スペックを上げよう! ←今ココ

 

〜現状のスペック〜

vixen ascot H10×50 倍率:10倍 明るさ:25(!)重さ:1040g

f:id:heeperoperox:20181123214652j:plain

◎長所:とにかく画質がいい(と感じている)

これを手に入れてからは同じライブでも100000倍は楽しめるようになった、私の大切な相棒。これを持っていくのを忘れたら、チケットを忘れたと同義。そのくらい私の精神はこの双眼鏡に依存しています。

ホールコンなぞで使えば、細部の表情(目のシワとかニキビ痕とか)までブルーレイ画質でくっきりと、たまアリのスタンド2階くらいまでであれば、表情などはただの拡大になってしまいますが、汗の飛び散る様子などは全然いける。ダンスの機微などは完璧。これのおかげで見てはいけないもの、普段だったら絶対に見られないものが見えたこと多数。

◎重さ

1キロなので、両手で普通に持っていると一曲分くらいでかなり疲れますが、私はケーポグループあるあるの鈍器ペンラを一脚扱いして固定する(そうすることで両手を使って双眼鏡を覗きながらもペンラの光も推しに届けることができる)技を編み出してから、手ブレもなければ手も疲れない状況だったので、ほぼ重さによる使いづらさの文句はありません。

◎明るさ

これを購入するときに、コンサートのような自分の手元の照明が暗い状況で遠くのものを鮮明に見るためにはとにかく明るさの部分が重要だと教えてもらいました。25、10倍でこれがいかに優れた数字かはこののちに知ることになる…。

 

と、この神双眼鏡にすべてを依存していた私ですが、東京ドームの2階後列あたりになると、倍率10倍はやや厳しい印象はありました。特にチャムシル室内体育館(キャパ10000強)などでこの神双眼鏡を使いまくり、高画質に慣れきっている目なので、ドームでは大抵の場合、メインステージを見ると表情が見えないことにイライラして、結局私はコレでサブモニターを見るみたいなことになってしまっていた。

そして、肝心のスパショ7が東京ドームだったので、いかにこれが心底愛する相棒といえど、広いハコ用にもう一つ倍率を上げたものを持ってもいいんじゃないの?ということで新規購入を検討し始めました。

 

〜新規購入検討時の私の条件はこちら〜

①とにかく倍率を上げたい(12倍〜15倍程度)

②画質は維持したい

③多少重くなっても構わない(一脚の購入を検討)

④課金はやむを得ない(①②を満たすためには課金しかないのはわかっている)

 

〜情報収集〜

双眼鏡といえばジャニオタ様、ジャニオタ様といえば双眼鏡。ということで、12倍〜15倍くらいの双眼鏡(主に防振)を使ってみたレポを検索しまくり、とにかく読ませていただきました。その上で目星をつけていたのはコチラ。

 ①vixen atera H12×30

12倍の防振の割にはキャノンに比べて値段も手頃、かつライブ用に設計されている?らしく?非常に軽い。ということでレポしてくださっている方がたくさんいらっしゃいました。ピタリと止まって感動画質(防振あるある)とのこと。さすがに10倍以上になると手ぶれ補正はいるのかな?と思っていたので、防振デビューには相応しいかもと思いました。

f:id:heeperoperox:20181124024908j:plaincanon 12×32 IS

どうやら世の中では防振といえばキャノンらしい。上のvixenのものよりお値段が張る分、きっと見え方も良いのではないかと期待していました。これがもっとも自分の中では候補に近かった。

f:id:heeperoperox:20181124025634j:plain

 

canon 14×32 IS

倍率を上げたいと思いつつも、正直10倍で非常に満足している双眼鏡があるのに、12倍って意味あるのだろうか…という疑問が常に消えなかった。いっそ14倍までいってしまおうか。しかしお値段なんと18万円。

f:id:heeperoperox:20181124025833j:plain

 

 

ビックカメラに行ってみた〜

 レポばかり見ていても、実際に自分の目で確かめなければ分からない。あと、物理とかに詳しくないのでHPを見ていてもどのスペックがどうなのかレンズのことなど全然ピンとこない。というわけで、専門家に頼るべくビックカメラの双眼鏡売り場へ。前にすごく詳しく教えてくれた双眼鏡の神お兄さんがいた店舗に行ってみたところ…なんと!そのお兄さんが偶然にもまた!いらっしゃった!運命!

というわけで、現状のスペックと要望をお伝えしたところ、お兄さんからもらったお返事は下記でした。(ちなみに日本語がおかしいですが、私は見え方のことを以下画質と呼びます。私の中では、双眼鏡のレンズを覗いた先がDVD映像で、見え方はその画質を問うているイメージなのです)

 

①倍率をあげて現機種の見え方を維持できるものは存在しない。なので、倍率を上げたら画質はある程度諦めねばならない。

②現機種と倍率は同じだが、レンズを上位スペックのものを選ぶことで、更に画質を上げることができる。

①とりあえず防振を試す

①は厳密に言うと、構造上?の問題?で、現機種の見え方を維持したまま倍率を上げるには、どんどんレンズの大きさを大きくせねばならず、それはもはや双眼鏡ではなく望遠鏡の世界だ、とのこと。しかし単眼は厳しいし何かが違う気がする。

と、いうわけでvixenのatera(12倍防振)を試しに覗かせていただいたのですが(ピントまで完璧に調整してから渡してくれるお兄さん、優しい)、う〜〜〜〜〜〜ン、確かにいつも見ているものよりは暗い気がする…。というか電気ピカピカの家電量販店店内でこの明るさなら、コンサート会場は大丈夫なのだろうか…という不安が尽きない。もちろんキレーに見えてますし、見え方が暗い、みたいな感じでは全然ないのですが、いかんせん、いつも見ている高画質がマスターのフォトショ調整済み画像のような鮮明かつ美しい色合いなので、それと比較すると劣る感じは否めない…。

お兄さん「向こうの年賀状の文字、全部読めますよね?つまり、拡大されてるので遠くの文字とかはよく読めるんです。手ぶれもしないし。でも、鮮やかさという点では…どうですかね?」

そうなのだ。とにかく小さいものが大きく見えるのだが…私は推しを鮮やかに、生き生きと見ることが自分にとって一番大切な気がする。拡大率じゃない気がしてきた。そしてキャノンの高価格帯のものも、現機種の見え方よりは全然劣ると聞くと、う〜〜〜んそれは何かが違う気がすると思い、防振で倍率上げる案は私の中ではやや薄くなりました。というか、やはり倍率が上がるとはいえ、見え方が落ちるのであれば、結局10倍で小さくなっても高画質な方を覗いてしまいそうな予感がした。値が張る割に得られるものが少ないなどと思ってしまった……。

ちなみに防振のボタンを押したり離したりしてみたのですが、12倍では防振は重要な感じがしました。ボタンを切った瞬間、めちゃくちゃ手ぶれして感じた。

 

②代替案を提案される

同等の画質で倍率が上げられないことにがっくりして、目に見えて落ち込んでいる私にお兄さんが提案してくれたのが②の案!こちらは全然知らなかったのですごく感動した!

vixen アルテスJ HR10×42WP

f:id:heeperoperox:20181124032131j:plain

こちらのモデルは、EDレンズというなにやらすごいレンズを使っているらしい(色々EDレンズについて説明してもらったけど難しくてあまりよく分からなかった)。とにかく分かったのは現機種よりすごいレンズで、光のブレなどが少なく、より画質が上がる!

ということで覗かせてもらったけど、これはすごい〜〜〜〜〜〜!!!!!現機種がマスターの上げるフォトショ修正済み画像だとしたら、これはマスターの上げるフォトショ修正済み画像の高解像度ファイルのような感じがした!(伝わらない…)色が非常に鮮やかで生き生きとしている!これはいい!!

大感動した私。しかし、倍率は今のと変わらない。そして、今の画質にもすこぶる満足している。画質が少し上がる、のに値段が倍以上。う〜〜〜む、どうしたものかと悩んでいるとお兄さんから一言。

「双眼鏡は一定以上のクオリティーまでいくと、ひとつスペックを上げるのにかかる値段幅が大きく、値段の上げ幅の割に実感が伴わない…なんてこともある」

う〜〜〜〜ん、確かにそういう感じがする…。というわけで、なにも買わずにとりあえず撤退してきました。お兄さん、色々教えてくれたのに買わなくてごめん。

 

東京ドーム、なんだかんだで2日間だけだしな…その後ドームコンの予定とか特にないしな…。せっかくの久々のスパショなので自分のできうる万全のスペックで臨みたいと思ってたけど、よく考えたらヒチョルって出る曲少ないしな…舞台上にいない時間多いし…その間、他のメンバーは均等に見たいって考えると倍率上げて見え方絞るのもどうかな…あとドームってメンバー散らばりすぎて推し凝視以外だと倍率の高い双眼鏡での視点の切り替え難しそうだしな…

ということで、vixenのascotで挑むことにしました。浮気してごめんな。あるとしても、レンタルでキャノンの防振12倍(14倍は明るさが致命的に感じた)かつ、その1台だけだと不安なのでascotも持って行って2台持ち、荷物が重すぎて死ぬパターンかな…と。

イチャンがドームに立つことになったら、その時に再度双眼鏡購入を検討しようと思っています。

 

 

〜最後に未来のわたしへ〜

どうせまた、双眼鏡のスペックを上げるべきか悩むことでしょう。なので、その時のために、今持ちうる知識をここに記したのです。「10万円以上の買い物だけど、推しをクリアに見られるなら実質タダ」とか言ってポチる前に、まずはこちらを読んでから検討してください。よろしくね。